こんにちは、からまるです。
風邪からは回復気味。やれやれです。
さて、一昨日のエントリの続きです。22日発売の『ザ・シークレットローズ ノーベル賞作家イェイツが詩に封印した世界の破滅の予言』って何の本なのか?
イェイツ晩年の散文作品に「A VISION」というものがあります。邦訳は『幻想録』というタイトルで、ちくま学芸文庫から2001年の10月に出ています。訳者は島津彬郎(あきら)さんですが、いくらイェイツ研究家といはいえ、よくぞこの500ページもの大著を訳し終えたなと感嘆してしまうほど、難解でよくわからない本なのです。哲学思想書のような、宗教書のような、エッセイのような、ジャンルもよくわからない構成の本である上に、何かに取り憑かれたとしか思えないほど論理を超越したインスピレーションにあふれている。詩の精神といったものとはちがう何かにあふれている。
それもそのはずで、この本は、イェイツの妻の自動筆記によって書かれた文章をまとめた本とされています。イェイツの言い方を借りると「霊的指導者」(霊媒)の声によって語られたものだというのです。「妻の自動筆記を見守って数時間を過ごした後、私は余生をかけてそれらの断片的な文章をまとめ、その意味を説明しよう、と声の主に申し出た」とイェイツは『幻想録』で書いています(P28)。
『幻想録』の中心になっているのは、イェイツが「大車輪」と呼ぶ、人間の死と生の成り立ちを構造化したものです。私たちに見えているこの生きた世界以外に、死の世界というものがある。それは目に見えないものだが、私たちはその死の世界から生の世界に飛び出してきて、大車輪の軌道に沿って28の顕現体となり、元の生の世界に飛び出した地点に戻って死ぬことになる。しかし、また生まれ変わり、同じ大車輪の軌道を辿り、また死んでいく......といったように生き死にを永遠に繰り返すというのです。
その生き死にを繰り返す「自分」はつねに同じ「自分」。だから前の世で出会った二人は、死後また生まれ変わって次の世でも再会することができる――。素晴らしいことですよね。この大車輪のしくみを、X氏が「法則」として、その後の知見を入れてわかりやすく説明し直したのが、『ザ・シークレットローズ』なのです。
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