こんにちは。ビジネス出版部のからまるです。
本日も昨日の続きです。正味合計15時間にのぼった秋山直紀さんの話に、からまるはしばしば背筋が寒くなることがありました。たいへん抽象的な言い回しですが、日米同盟なるもののあいだは、狭くて曲がりくねった「けもの道」のようなもので結ばれているような印象を抱いたのです。
防衛庁長官としてはじめて在日駐留米軍に対する「思いやり予算」を成立させた金丸信は、長官担任後、防衛族のドンとして君臨します。それまで防衛を仕切ってきたのは、自民党清和会、いまの町村派でした。経世会(竹下派)に足場がなかったアメリカの国防関係者は、金丸信をターゲットにすることを迫られます。元国務省の高官の一人は、その非公式ルートの仲介者として、秋山さんに目を付け、接触してきたのだそうです。
その仲介は実を結び、岩国基地など重要懸案事項にいくつか解決の道を開くことになったのだそうです。しかしからまるは、いくら「防衛庁なんて盲腸みたいなもの」などと当時軽視されていたとはいえ、オモテの政府間ルートではなく、こんな「けもの道」のような非公式ルートを作らなければ、アメリカは日本に肝心の話をしないのかと、そのことにいささか愕然とし、その狭さと暗さに寒気を感じたのです。
こんな話が『防衛疑獄』にはいくつも出てきます。日米同盟という輝くコインの裏側には、かくもダークで、戦勝国と敗戦国の立場の違いを見せつけられ、その歴史を呪いつつも生きていかないといけない政治家、役人、自衛隊や基地関係者の姿があるのかと思いました。
もちろん、いくら秋山さんの手記とはいえ、その話の裏付けを取る作業にも迫られました。ここにお名前を出せませんが、とくに反対の立場にある何人かの方には、手厳しい批判を受けました。それを受けた上でまとめた手記であることを付記しておきたいと思います。
本は明日、発売です。

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