「全文無料公開」はどんな結果を生むか?

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こんにちは。講談社BIZのからまるです。

最近、老舗出版社が相次いで「全文無料公開」を試みています。その一つが、角川グループ総帥角川歴彦さん御自ら著した角川ワンテーマ新書の『クラウド時代と<クール革命>』です。このウェブ・カドカワのページから全文無料公開版を、書籍発売日である3月10日までの期間限定で閲覧することができます。

期間限定と無料という点が、クリス・アンダーソン『フリー』の試みと同じですね。ただ、こちらの本は、いわゆる立ち読み形式で、ダウンロードしたものはマシンでしか読めません。保存できず、印刷して持ち運ぶことができないので、じいっとPCモニターをにらむしかなく、目が疲れやすくて、とてもこれで全文読むのはむずかしいですね。「クール」がちょっと古いかな、でもクラウドについて書かれた部分(第4章や第5章)はさすがに先を行っている経営者だけあってリアルで面白いな、という感じが掴める程度でした。ただし、購入してもいいかなとは思ったので、パブリシティとしてはイケるのかもしれません。

もう一つは、既刊書を全文無料ダウンロードさせる文春新書の試み、岩瀬大輔さんの『生命保険のカラクリ』で、この文春新書のページから性別と生まれた年代、メールアドレスを書き込むだけで取得できました。

こちらはPDFファイルで保存ができますので、かなりお得感がありますね。というか、どうしてこれを無料ダウンロードさせるのか、これでいったいパブリシティになるのだろうかという気がします。「はじめての既刊書全文PDFファイル無料ダウンロード」という話題性を著者と版元は得たのでしょうが、ではこの本や文春新書の販売底上げにつながるのか。まあ、からまるは日頃から原稿を普通紙に印刷して読んでいるので抵抗感がないだけの話かもしれません。

さて、講談社BIZはどうしましょうか。この2冊のその後の販売データを見て思案しないといけません。

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