こんにちは。講談社BIZのからまるです。
講談社の他の出版部から先々週出たばかりの新刊、『マスコミは、もはや政治を語れない』が面白いです。著者は、いまTwitterでも注目を集めている佐々木俊尚さんで、からまるも佐々木さんのツイートで激変のまっただ中のあるメディアの変貌を刻一刻と教えてもらっています。
じつは佐々木さんは講談社BIZで2008年7月に『インフォコモンズ』(情報共有圏)という本を出しています。あれから政権交代をはさんで、ブログ、SNS、Twitterを媒介にした情報の受発信は、大手マスコミとはまったく異なる生態系に変化しているように見えます。そして、新聞やテレビが発する情報の切り口が、どんどんアレレ?となっていくように見えたのは、たんにからまるが年をとったからばかりではないことが、この本を読むとわかりました。
たとえば、政権交代が現実となったときに新聞やテレビで起きた「新しい歴史がつくられた瞬間にその内部に立ち会った」的なジャーナリストたちの大はしゃぎに、からまるは失笑を禁じ得なかったものです。だって、小選挙区比例代表並立制が作った議席配分によるもの(得票率より大きな差が議席数につく)ですから、2005年に小泉政権が行った郵政選挙で自民党が大勝ちしたときに予想がついていなければ変ですよね。
そういう論点を『マスコミは、もはや政治を語れない』でもきちんと追いかけ、大騒ぎする著名ジャーナリストに乗っ取られた大手マスコミと、専門家によるファクトに基づく議論であふれたネットメディアの言論を多くの引用で対照させていて、読んでいて何だか胸のすく思いがしました。
佐々木さんは元々毎日新聞社会部の記者だったので、新聞・テレビとネットの両メディアのインサイドを知っているところに信用性があります。新聞・テレビの「アジェンダ設定力」への再評価、Twitterと政治の関係に対する警鐘にそれを感じました。

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